現代社会を生き抜く術を考える

考察と日記を織り交ぜたブログです。

大学1年次に宝くじに嵌った大学ぼっちが、宝くじについて考える

人は常にお金を欲している。働くことでお金を得るという手法が一般的だが、労働だけで得られる金額はそれほど多くはないことがほとんどであるし、稼いだ額の多くは税金や生活費などに消えてしまう。

では、どうすれば大金を苦労せず手に入れることができるのか。色々な方法が考えられるが、最も敷居が低いのは、「宝くじを購入して当選金を獲得すること」だろう。

 もちろん、宝くじに当選する確率は非常に低い。当選確率が高い部類である「ナンバーズ」であっても、ナンバーズ3では0.1%、ナンバーズ4では0.01%という狭き門をくぐり抜けなければならない。*1

実を言うと、私は大学1年生であったころ、僅かな期間ではあるが宝くじ「ナンバーズ」に嵌っていたことがある。

大学最寄り駅の近くに宝くじ売り場があったため、週に何回か売り場で買っていた。合計1万円近くつぎ込んだが、リターンは1円もなかった。

それ以来、私は一度も宝くじをほとんど買っていない。ごくたまに魔が差して宝くじを1口購入してしまうこともあるが、外れた途端すぐ気持ちが醒める。

宝くじを買うことで大金が当たるかも、という「ワクワク感」を味わうことはできるのは確かだが、何回もハズレを量産していると、そのワクワク感を虚無感が勝ってしまい、萎えてしまうのだ。

宝くじを買いたがる人を見て

私の周囲にいる人々は年に数回宝くじを買っている。それも当選確率が比較的高い「ナンバーズ」などではなく、毎年夏や年末などに発売される「ドリームジャンボ」系を買っているようだ。

ドリームジャンボは発売時期になるとテレビやネットなどで熱心にプロモーションがなされるため、知名度は非常に高いはずだ。当選金額も数億円単位であるため、インパクトも強い。1口300円から購入でき、敷居も低い。

毎年夏のお盆の時期や年末などに発売されるため、イベント性もある。多くの人がこれを買いたがるのも無理はないし、数億円という大金を一度たりとも手にしたことがない私にとっても、とても魅力的な商品だと言える。

しかし、数億円もの金額が当たる確率は非常に低い。金額が金額だからしょうがない部分もあるが、数百万分の一(100万分の1の場合、0.000001%)レベルになってしまうと、買う気が失せてしまうのも分かる。

にもかかわらず、私の周囲の人を含めて、日本中たくさんの人たちが宝くじを買っている。

おそらく、宝くじというものには「大金が当たるかも」というワクワク感を与えてくれるという魅力を超えた、一種の「娯楽」に近い要素を持っているのではないかと思う。

娯楽が少ない地方ではパチンコの人気が非常に高い、という話をよく聞く。私はパチンコ経験はないが、地方出身でもあるため、これは何となく実感できる。宝くじにも似たような要素があるのだろうか。

宝くじは当選確率が低いとはいえ、数百円程度から手を出せる、全国どこにいても購入できる、頭を使う必要がほぼない、万が一大金が当たる可能性がある、当選番号が発表されるまでワクワク感が楽しめる、などなどたくさんのメリットがある。

このような点から見ると、「宝くじを買う=頭が悪い」などと考えてしまうのは早計なのではないだろうか。人は希望があるからこそ将来へ向かって踏み出すことができる、宝くじはこの閉塞感が漂う世の中に生きる人々に「希望」を与える役割を担っているのだと思った。

 

 

*1:0.1%、0.01%というのは当選金額が最も多い「ストレート」が当たる確率であり、より当選金額が少ない「ボックス」や「セット」などであれば確率はより高くなる。