9月10日金曜日、今日はなんとなく早朝からどこかに出掛けたくなった。
私は大学入学以来非常に健全な生活を送っていて、夜間に外出することはほとんどない。
そんな私だが、ふと薄暗い街中を歩いてみたくなったのだ。
午前4時半、まだ辺りは真っ暗な中自宅を飛び出し、周囲を歩いてみた。
街灯がないと足元がよく見えない状態で、歩道をとぼとぼと進んでいく。
すぐそばの道路に目をやると、物流を担うトラックは頻繫に走っているが、それ以外の車はほとんど走っていない。普段はたくさんいる自転車や歩行者の姿はほぼない。
昼間とは180度異なる近所の様子は、なんだかとても新鮮だった。
20分ほど歩き、近くのコンビニ(ローソンストア100)に辿り着いた。コンビニでは、お菓子と値引きシールの貼られた弁当と、キャベツを買った。
100円ローソンは相変わらず値段が安くて、とても心強い。暗闇の中20分歩いた甲斐があるというものだ。
コンビニを出たのは午前5時頃。自宅へ向けて帰っていると、徐々に空が明るくなってきた。
空が明るくなるにつれて、自転車や歩行者の数も増えてきた。
始発電車が動き始めた時間だ。きっと朝5時から通勤している人もいるのだろうと、今まさに社会の構成員として頑張っている人たちに思いをはせながら、帰路についた。
私は相変わらず進路が未確定の状態が続いているが、自分もいつか社会に参加できる日が来るのだろうかと、思いながら歩いた早朝散歩だった。