NHKで放送されているドラマで、「~はコミュ症です」というような名前の作品があるらしい。
「コミュ症」というのは、一般的にコミュニケーションが得意ではない人を指す言葉であることはすぐに分かるけれど、じゃあ「コミュ障」との違いは何なんだろう?
「症」と「障」という漢字の違いがあることは一目瞭然。でも、「コミュニケーション障害」が意味を成すのに対して、「コミュニケーション症(症状)」は意味がよく分からない。
ネット上で見てみても、両者はほとんど同じような文脈で、そして同じような意味合いで使われているから、違いはほぼないのかもしれない。
私の個人的な考えでは、コミュニケーションが苦手であることを「個性」と捉え、「人見知り」と同じような意味で使われるのが「コミュ症」で、コミュニケーションが苦手であることを疾患のようなものの1つと捉えているのが、「コミュ障」ではないかと思う。
件のドラマでは原作も含め、「コミュ症」が使われている。おそらく「障」という字を使わないことで、「無口」や「人見知り」といった言葉と同じように、登場人物の特徴を端的に説明することに成功しているのだと思った。
まあ、ほとんどの人は両者の違いなど気にしていないとは思う。少し気になったので考えてみた。