現代社会を生き抜く術を考える

考察と日記を織り交ぜたブログです。

面白い取り組み

JRの子会社が、鉄道撮影が好きな鉄道ファン向けのコミュニティを開設するらしい。

今回敢えて、「撮り鉄」と言わず、鉄道撮影が好きな鉄道ファンと長ったらしく言ったのは、「撮り鉄」という言葉がもはや正常に使われていないからに他ならない。

もちろん、このような状況になった原因の多くは鉄道ファンそのものにあるが、それ以外にも、鉄道ファンを嘲笑したり、馬鹿にしたりする流れが、インターネット上で流行ったことにも大きな関係があると思う。

少しでも、「変わっている」とされてしまうと、すぐさま嘲笑、罵倒の対象になり、娯楽として消費されていく。

こんな異常な風潮がインターネット上でまかり通ってしまったからこそ、「撮り鉄」という言葉を(鉄道ファンをバッシングする時以外で)使うことが難しくなってしまったのだ。

撮り鉄」という言葉のネガティブイメージを払拭するには、もちろん鉄道ファンが日々の行動を気を付ける必要はあるが、インターネット上の人々が、「変わり者」をおもちゃとして扱う行為をやめる必要もあるだろう。

とにもかくにも、今回JRがこのようなコミュニティを作ったのは面白い試みだと思うし、鉄道ファンに多い「変わり者」を過度に嘲笑し、インターネット上の娯楽として消費する流れを止める契機にもなるかもしれない。