久し振りに旅行をしてみて思ったことがある。
それは、旅行というのは「現実逃避」に最適だということだ。
私は現在内定が1つもない状況だ。旅行をしていた昨日も、また1つ不採用メールが届いていた。
誰が見ても芳しくないであろう状況に陥っているが、旅行をするとそんな現実を忘れることができるのだ。
尾崎豊の「15の夜」という楽曲に、「自由になれた気がした」というフレーズがある。
旅行をしている私もまた、自由の身になったような気分がするのだ。もちろん、実際は自由とは程遠い状況にいる。
大都会東京の人混みと、私が抱えている現実から逃げて、ただひたすら旅行をする。
その日の予定は当日決める。明日何をするかは自分にも分からない。もちろん就職活動のことなんか全く考えることはない。不採用メールが来ても、「やっぱりそうか」と思いすぐに削除する。
そうだ。私は旅行が好きなんじゃなくて、「現実逃避」が好きなんだ。
つまり、私は自分自身の現実を受け入れることが、段々できなくなってきているということだ。
今はまだ旅行で手軽に現実逃避ができているが、今後はどうなるのか。
果たして、私は現実を真っ正面から見つめることができるのだろうか。