1月は、国内のほとんどの地域で成人式が開催される。私ももちろんとっくに二十歳を迎えているのだが、成人式に参加したことはない。
とある番組を見ていたら、出演者が「成人式では、(小中学生の頃は)子どもだったみんなが大人になっていた」と言っていた。
これは確かに正しいと思うが、私の考えでは、成人式に参加するような人が大人になっただけで、成人式に参加しなかった人というのは、私を含め大人になれていないのではないかと思う。
つまり、大人になる→社会に出るために必要なコミュニケーション能力や社会性を備えている→一緒に参加する友達がいる、同窓会で同窓と交流できる→成人式に参加する
という図式が成立していて、成人式に参加しない人というのは、私もだが「大人」として認められるために必要な能力が欠けているがゆえ、式に参加しないという選択を取るのではないか。
こう考えると、一見全員が同じスタートラインに立っていると思われる二十歳の時点で、既に個々人の間で大きな格差が生じ始めていることが伺える。
と言っても、式によって最底辺の人たちの存在が浮き彫りになるというだけで、残りの大多数の人たちは皆大差ないと言えばそうなのだろう。