現代社会を生き抜く術を考える

考察と日記を織り交ぜたブログです。

簿記を独学で学ぶ手法を解説(学習ステップについて)

今回は簿記の勉強法について解説する。

簿記は学部によっては必修にもなる科目

理系の学生であれば簿記に触れることはほとんどないだろうが、文系(特に商学部経営学部など)であれば簿記が必修科目に指定されていることもある。

簿記を学ぶには大学で開講されている授業に出席するor予備校等で学ぶという方法が一般的だが、独学で学ぶことも不可能ではない。

このブログを書いている筆者は簿記2級クラスの問題であれば容易に解くことができる能力があるが、これまで簿記の授業には試験を除いて一回も出席したことがない。

つまり、独学で簿記2級クラスまで習得することができたのである。

今回は、私が実践した独学手法について解説する。

簿記独学 Step①:参考書を1冊選び、やり切る

簿記3級、2級クラスであればたくさんの出版社から参考書が発売されている。

どの本でもクオリティにそれほど差はないとは思うが、おすすめなのは私が使っていた

「サクッとうかる」シリーズ(ネットスクール出版)である。このシリーズは簿記3級から1級まで販売されており、問題集も附属しているため問題を解きながら学習を進めることができる。

とりあえず選んだ参考書を最初から最後までやり込み、収録されている問題を全て自力で解けるところまで持っていくことが必要だ。

中途半端な状態で他の参考書や問題集に手を出すことは厳禁である。(どうしても今使っている参考書が自分に合わないと感じる場合は除く。)

簿記独学 Step②:問題集に挑戦する

参考書と同様に問題集もたくさん発売されている。私は主に「みんなが欲しかった 簿記の問題集(TAC出版)」を使っていたが、基本的にどの問題集でも気に入ったものであればなんでも良い。

問題集も参考書と同様に最初から最後まで1冊解き切ってみて、自分の苦手分野を明らかにすることが大切だ。

場合によっては参考書に立ち返って基礎から復習しなおさなければならなくなることもあるだろうが、そのような場合には躊躇せず参考書に戻り、改めて学び直すことをおすすめする。

問題集も1冊さえやり切れば十分である、何冊も買う必要はないだろう。

簿記独学 Step③:過去問演習を行う

簿記3級、2級の場合TAC出版などから過去問題集が発売されている。

数年分の問題が掲載されているので、時間を計って解いてみると良いだろう。

自己採点をすれば問題集を解いている時と同様に自分の苦手なポイントや忘れているポイントが浮き彫りになってくるので、その点は放置せずすぐに参考書や問題集を開いて復習することをおすすめする。

簿記を独学するのは難しい?

独学には人によって向き不向きがあるので、難しいかどうかは一概に言うことはできない。

筆者個人の感想だが、簿記3級、2級レベルであればそれほど難しくはなかった。

税理士試験の簿記論ともなると学習量も膨大になってくるので独学では学習が非効率になる可能性があるが、簿記3級2級レベルであれば独学でもそれほど時間をかけずにマスターすることができるのではないかと思う。

独学をスムーズに進めるために必要なポイント

独学をスムーズに進めるには「楽しみながら学ぶ」、「勉強を習慣付ける」ことが重要になってくる。

つまらなそうに勉強するよりも知識を吸収する面白さを噛み締めながら勉強した方が覚えも良いだろうし、毎日勉強をする癖を付ければ効率的に学習を進めることができるからだ。

簿記を学びたいけど予備校に行くのはお金がもったいない、大学の簿記の授業は切って独学で勉強したいという方はぜひ今回紹介した手法を実践してみてはいかがだろうか。