2020年7月に実施されたG検定に向けて、どのように勉強したかについてまとめる。
使用した問題集・参考書
ディープラーニング G検定公式テキスト(翔泳社)
「白本」と呼ばれることもあるらしい、この本は言わずもがなG検定の公式テキストである。
これ一冊だけで出題範囲を網羅することは難しいが、G検定で出題される内容をとりあえず頭に入れるには最適の本だと思う。
人工知能とは→人工知能の歴史→人工知能の問題→機械学習手法・・・と本を読むにしたがってより本格的な内容に入っていくため、機械学習経験がない人でも気軽に読めると感じた。
私自身はこの本を読み始めたばかりの頃は、ディープラーニングの手法を始めとした比較的技術的な要素の多い章を理解することが難しかったが、後述する問題集を使って演習したり色々なサイトを使って調べていくうちに段々と内容が分かるようになった。
人工知能関連の事柄にほとんど触れたことがないという人は、公式テキストを少しずつ読み込み、分かりずらいところは問題集などを使って補完するのが良いだろう。
ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集(インプレス)
この本は「黒本」と呼ばれることが多い。
実際のG検定を意識した形式の問題が並んでおり、演習に最適の一冊だ。
問題が充実しているのも素晴らしいが、さらに良いのは解説も充実している点だ。
G検定は人工知能に関わるさまざまな知識が問われるが、試験に出る知識を吸収する上でこの本はとても便利な代物だと言える。
問題を解き、解答を確認しただけで終わるのではなく、解説を何回も読み込み、内容を理解することが重要だ。
最後の章には総仕上げ問題も用意されているため、本番を想定した練習もできる。
AI白書(角川アスキー総合研究所)
この本は価格が4000円と比較的高価な本だが、2017年版であれば情報処理推進機構の公式ホームページから無料でPDFを閲覧することができる。(2020年7月現在)
最新版を読みたい場合は自分で購入するか、図書館などで借りる必要がある。
AI白書はその名の通りAIに関するあれこれが書かれている本であり、G検定で問われる事柄が多数掲載されている。
法律、倫理、国内や海外の政策動向といった自分では調べづらくテキストでもあまり触れられていない内容を勉強するには最適(というか必須?)と言える。
あまりにもボリュームがある本なのでどこを読めばいいのか分からない、という人もいるかもしれないが、とりあえず時間が許せば最初から最後まで流し読みしてみるのが良いと思う。
重要そうだと思った箇所があれば別のノートやメモ等に書き込んでおけば、後から簡単に見直すことができる。
参考にしたサイト
Study-AI
G検定の模擬試験を無料で受けることができる。(メールアドレスの登録が必要)
問題形式はG検定と全く同じで時間を測って解くことができるので、受験者にとって必須の模試と言える。
過去この模試にある問題が実際の試験に出たことがあるらしい(今回の試験では同じ問題が出たかどうかはよく分からなかった)ので、少しでも点数を稼ぐために受けてみると良いかもしれない。
私自身は試験一週間ほど前にこの模試を受け、得点率は73%だった。(時間は30分ほど余った)
Qiitaに掲載されている記事
「Qiita」という、プログラミングやエンジニアリング関連の記事を投稿できるサイトがある。
ここにはG検定対策に役立つ記事が多数投稿されている、Googleなどで「Qiita G検定」などと検索すればすぐに見つかるだろう。
無料で記事閲覧ができ、G検定で問われやすい内容がまとめられている記事もあるので知識を整理したり、試験本番での「カンペ」として活用することができる。
強化学習やCNNなど、機械学習関連のさまざまな手法を解説している記事もあるため、テキストだけではいまいち理解できない時にも便利である。(ただし、実際にアルゴリズムを動かしたい人向けの数式やソースコードがメインの記事が多いため、基本的な部分はテキストや問題集で勉強する方が効率的だと考える。)
その他色々なサイト、ブログ記事
テキストや問題集ではよく理解ができない時にはネットで調べるのも手である。
先ほど書いたようにQiitaは大変有用だが、他にも機械学習について解説しているサイトやブログは数多くある。
最近ではYouTubeで解説動画を投稿している人も増えてきているので、文章では頭に入りずらいという人は動画で学んでみるのも選択肢の1つだ。
勉強した期間、勉強時間
どのくらい勉強をしたかについては正確には覚えていないが、おそらく1か月弱はG検定の勉強をしていた。
特に試験前1週間は毎日暇がある時は常にG検定の勉強をしていたように思う。
合格に必要な目安の勉強時間がサイトなどで書かれていることがあるが、勉強時間よりもG検定で出題されそうな分野をどれほど理解できているかが重要だ。
自分の理解状況を見ながら勉強時間を調整するのが良いだろう。
メモを作るという勉強法
勉強した内容やまだよく理解していない所はメモに残しておくと便利だ。
メモはルーズリーフやノートなどに書くのも良いが、Googleスプレッドシートやエクセルに保存した方が試験中に確認しやすい。
メモを作ることで自然に覚えられることも多いため、本を読むだけではなかなか覚えられない時におすすめだ。