大学に入り、学生の質が低いという現実を知った私は、大学生活を充実させることを諦めることとなり、仮面浪人をすることも考えるようになった。
大学ぼっちが大学生活を振り返る①はこちら↓
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新入生というのは来たる大学生活を前に不安と期待が交錯する、というのが普通だろうが、私には何もなかった。
もちろん、新歓に参加したい気持ちなど全くなかった。
新歓とは、新入生歓迎会の略である。上級生が新入生をもてなすという体のイベントだが、実際は何が行われているかは分からない、なぜなら中高とは異なり、教員は一切それに関与しないからだ。
昨年はCOVID-19の影響で新歓は通常通りの形態で行われることはなかったし、おそらく今年もそうなるだろう。これで得する人と、損する人を考えてみると面白い。高校生と大学生との間で、見解が大きく別れることだろう。
通常であれば、新歓の時期になるとキャンパスに多くの学生が押し寄せる。その中には普段大学に全く来ない連中もいる、だからこそ治安は一年で一番悪くなると言える。*1
私は友達を作る気はなかったし、新歓なんてアホらしいと思っていた(今も?)ので、自分には全く関係ないイベントだった。
「あの、私新入生なんですけど・・・」
それでも、大学へ行かなければならないことがあった。入学したばかりの私は、大学へ入るルートが他にもあることをまだ知らなかったので、仕方なくたくさんの人が待ち構える正門を通ってキャンパスへ入ることになった。
「サークルは興味ないけど、ビラ(チラシ)は何枚か貰うだろうな」と思いながらキャンパス内を歩いていたが、不思議なことに誰も私にビラを渡してこない。
私がサークルや新歓に一切興味がないことを見抜いていたのか、それとも新入生だとは思わなかったのかは分からないが、一枚も貰うことはなかった。
ゴミが増えなくて良かったのだが、どうもモヤモヤが残る。何故前の奴には渡して自分には渡さない?何が違うんだ?と思いながら用事を済ませ、家路へと着いた。
結局、新歓に参加することはなかった。今思えば1つくらい参加しておいても良かったかな、と思わなくもないが特に後悔はしていない。
履修登録は情報戦?
新歓期が終わると、祭りが終わったかのように大学は平静を取り戻す。この平静さこそが大学だ、と思う余裕はなかった。「履修登録」というイベントがあったからだ。履修登録は、自分が受講したい授業を選び、登録をすることである。今ではインターネットを用いて登録ができることがほとんどだと思う。
履修登録では、しばしば「情報」が重要であると言われる。その情報というのは、授業科目に関する情報である。
ほとんどの学生は、まず楽に単位が取れる授業は何かについて知りたがる。大学へ入ったばかりなのに楽して単位を取りたいのか・・・と思われるかもしれないが、大学は所詮この程度の所である。
そのような情報は上級生が持っていることが多いので、新歓を通して情報を仕入れる新入生が多いのだという。
私はもちろん新歓には行かなかったので、情報を上級生から手に入れることはなかった。だが、履修登録はそれほど苦労なく行うことができたし、登録した科目の中に極端に難しい科目はなかった。
なぜ私が他学生からの情報なしでこのようなことができたのか、それはインターネット上にある情報を参考にすることができたからだ。
現代は便利なもので、Twitterや「みんなのキャンパス」などを使えば、友達がいなくても比較的手軽に情報収集ができてしまうのである。
ビラは貰えなかったが、ネット上の情報に救われ、なんとか履修登録という関門を突破することができた。
*1:ゆえに、「新歓期の大学の治安が悪い」からといって「いつも大学の治安が悪い」とは限らない。新入生は新歓期の雰囲気に過剰に影響されないことが重要だ。