現代社会を生き抜く術を考える

考察と日記を織り交ぜたブログです。

東京から地方都市へ

私は、田舎の出身で現在は首都圏に住んでいる。東京都内ではないが、広義の意味では「東京」とされる地域にいる。

そんな私だが、5年近く東京周辺に住んでみて、「もう東京は良いかな」と思ってきている。果たしてそれは何故なのか。

理由は色々とあるが、「東京は、地元民でないと住みにくいと感じた」のが主たる理由だ。

「住みにくい」というのは精神的なものではなく、経済的なものである。つまり、東京は一人暮らしをするにはお金がかかりすぎるのである。

東京が地元であれば、実家に住みながら生活を維持することができる。ある社会学者が「パラサイトシングル」と名付けたように、社会人となってからも実家に住み続けることで、少ない給料でも人並みの生活をしている独身者というのは少なくない。

しかし、東京が地元でなければ、当然一人暮らしをする必要が出てくる。家賃が極端に安い住宅もあるにはあるが、居住環境が極めて劣悪であることが多い。劣悪な環境に身を置いてまで、東京に拘る必要はないと思っている。

田舎出身、そして実家が持ち家ではない私は、残念ながら「パラサイト」による恩恵を受けることは難しい。だからといって、東京は厳しい。

そうなると、目指す先は1つしかない。それは、「地方都市に住む」ということだ。

札幌や仙台・名古屋・福岡などが理想的だろう。幸か不幸か、私の家には家業などないし、地元に残らなければならない制約のようなものも何もない。

なので、地方都市ならば基本的にどこへ行っても同じなのである。問題は、移住先の文化に適応できるかということと、自分に合う仕事が見つかるのかということだろう。

いずれにしても、将来の私は首都圏ではなく、別の地方都市に身を置くことになるのではないかと思う。